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大学入試各種情報

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参考書レビュー

英語

長文問題集

やっておきたい英語長文300


やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

言わずと知れたベストセラーシリーズ「やっておきたい英語長文」シリーズ「やっておきたい英語長文300」です。
おそらく数ある英語の長文問題集の中でこのシリーズが最も売れているのではないでしょうか。
それぐらい使用している受験生をよく見ますし、個別指導塾の授業教材などにも頻繁に採用されているように感じます。
本シリーズは4冊に分かれており、収録されている長文の長さの目安が各書のタイトルにつけられています。
本書に収録されている英文の長さ、つまり語数は、最も短いもので216語最も長いもので398語となっており、その名の通り300語前後の長さの長文問題集です。
シリーズの中でも、この300か500が最も支持されていると言っていいと思います。
ここでは「やっておきたい英語長文300」について紹介します。

間違いなく多くの受験生や指導者に長年愛され続けている問題集だと言っていいと思いますが、その理由、つまり本書の素晴らしい点は、主に次の2点です。

  1. 解説が丁寧
  2. 問題収録数が多い

まずは、とにかく本文の解説が丁寧です。
全文和訳はもちろんですが、本文中に登場する重要語句やイディオムの意味が段落ごとに見やすくまとめられています
特に嬉しいのが、かなり簡単な語句やイディオムの意味も掲載してくれているため、まだ学び始めで学力が十分でない人や独学の人にも学びやすく作られている点です。
加えて、こちらが最大の魅力と言ってもいいと思いますが、直接設問には関係なくとも、本文中で使われている重要構文や少し難しめの文構造の文をとりあげて丁寧に説明を加えてくれています
個人的にはこの部分の「レベル感」が抜群に良いと感じています。
普通の問題集なら「ここは説明を加えるまでもないかな」と判断されるような部分まで取り上げられており、明確に、学び初めで学力が十分でない人のことを意識して作られた解説です。
それゆえ、独学者が使いやすいのはもちろん、指導者にとっても有益な情報が多いため、指導の現場でも多く活用されているのだと思います。
また、本書のもう一つの特徴として、問題の収録数が多いという点も挙げられます。
一般的に書店で見かける長文問題集は10題や15題前後の問題収録数であることが多いですが、本書は30問を収録しており、丁寧な解説のもと十分な演習量を確保することができる点も素晴らしい点です。

上述したように、間違いなく素晴らしい問題集である一方で、使用に際して注意してほしいなと思う点もあります。
まず、必ずしも難易度順や長さ順に並んでいるわけではないという点です。
結構序盤で「この問題は難しいな」と思う問題がでてきたり、後半の方でかなり短めの文章がでてきたりするため、できれば、指導者に解くべき適切な順番や時期を教えてもらうのがベストだと思います。
もちろん前から順に解いていってもいいのですが、「この問題全然分からないな…」となった時は、あまり気にし過ぎず進めていくことをおすすめします。
次に、設問の形式についてです。
収録されている英文は基本的にはどこかの大学入試で出題された英文になっているのですが、設問はほとんどオリジナルのものになっています。
具体的には、元々の出題では記号選択の設問を削除し、和訳問題や内容説明などの記述問題を中心とした設問形式になっています。
そのため、「自分は私立志望で記述問題が不要だから和訳問題は飛ばそう」という人を時々見かけますが、おすすめしません
そもそも本書は「特定の出題形式に慣れるため」や「英語の試験の点数を伸ばすため」の問題集ではなく、「英語の基礎力養成」を目的とした問題集だととらえた方が良いです。
その上で、設問の改変には「各問題で重点的に扱うポイントを定めてそのポイントをしっかり定着させるため」という問題集作成者の意図がこめられていることをきちんと理解し、全ての設問に取り組むことをおすすめします

英文法問題集

英文法・語法 Vintage


英文法・語法 Vintage 3rd Edition

多くの高校で採用されている定番の一冊です。
合計約1,500問を収録しており、文法・語法問題における辞書的な存在として是非持っておきたい一冊です。
本書は大きく6つのパートに分かれており、

  1. 文法:525問
  2. 語法:322問
  3. イディオム:460問
  4. 会話表現:99問
  5. ボキャブラリー:119問
  6. 発音・アクセント:(確認問題数十問)

という構成になっています。

各パート、「時制」「関係詞」「動詞の語法」など、分野別にまとまっており、(発音・アクセントのパートを除いて)左ページに問題右ページに解説、と学びやすいレイアウトで、体系的に学習を進めることができます。
また、文法・語法問題のいわゆる「定番」パターンは一通り網羅しているため、過去問演習等の中で出会った問題のポイントを確認する辞書的な役割も果たしてくれます。
特別難しい文法・語法問題が出題される大学や学部でなければ、この一冊を完璧にマスターすれば文法・語法問題に関してはほぼ問題ないと言っていいでしょう。

ただ、4~5周ほど本書をこなして、「Vintageは完璧!でも実際の問題では全然正解できない…」という人をよく見かけます。
こういった場合、誰しも経験したことがあると思いますが「問題を覚えてしまっている」あるいは「どの分野か分かっているから解ける」状態になってしまっているケースが非常に多いです。
実際は、文法事項自体はマスターしていても、初めて見る問題で「どの分野の問題なのか」を見抜ける力がなければ点数にはつながらないため、本書だけをやり込めば完璧というわけではなく、最終的には、分野の分からない状態での問題演習(つまりランダム演習)が必要となることを忘れないでください。

本書のメインとなる文法・語法問題に関しては上記の通りですが、イディオムやボキャブラリーに関しては、難関私立・国公立大学を目指す人にとっては不十分です。
別途英単語帳や英熟語帳で学習する必要があります。

発音・アクセントのパートに関しては、本書のように発音やアクセントが見やすくまとめられている参考書がそれほど多くないため、貴重な存在だと言えると思います。
志望校の問題に発音・アクセントに関する出題が含まれる場合は、一通り学習しておきたいところです。
一方で、志望校の問題に発音・アクセントに関する出題が含まれないケースも多いと思います。
その場合は、当該パートの優先度はかなり低くなります。

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